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高槻ジャズストレポート、大西順子の新譜。

【 難波事務所 ある日の昼休み 】

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佐藤: とうとう40歳になります。

松永

松永: そろそろ70kgになります。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

(ある日の難波事務所お昼休み。少し元気がない佐藤。) 

01c8d7468e9c7a5b4f9ca2d0fb549204-150x150 はぁ・・・。

 

 

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今日はため息ですか。

もう、やめてくださいよ。

事務所の雰囲気が暗くなるじゃないですか。

 

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いやね、娘が小学校に行き始めたんで、

毎日の会話が大事だと思って話をするようにしてるんだ。

話す内容は、その日あったことや、明日の予定など。

今日の朝も、娘に「今日は何が楽しみ?」と聞いてみたら、

「プール!」と力強い返事が返ってきた。

 

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ほほえましい日常の一コマですな。

  

 

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しかし逆に「お父さんは今日何が楽しみ?」と聞き返されて、

「えーと、お父さんはね・・・」と、答えようとしたら固まってしまった。

・・・楽しみ・・・今日、なにか楽しみがあるのだろうか。

というか、俺は毎日何を楽しみに生きているのだろう・・・

・・・答えられないということは、俺は楽しみがない人生をいきているということなのか・・・

なんて考えてたら悲しくなっちゃって。

 

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もう、やだなあ。

40にもなって、そんなアホなことで悩まないでくださいよ。

僕なんて、生きてるだけで楽しい。

息してるだけで楽しいですよ~、アハハハ。

佐藤さん、音楽好きだから音楽聴いてたら楽しいんじゃないですか?

高槻ジャズストも、良かったって言ってたじゃないですか。

 

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音楽か・・・。

うん、高槻ジャズストはよかったなあ・・・。

このブログで以前に話した期待 を裏切らなかったよ。

 

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そういえば、ジャズストの話はちゃんと聞いてないですね。

オトーサンのやる気回復のために少しだけ付き合ってあげます。

そのときの話聞かせてくださいよ。

 

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ありがとう。

結局、今年は5/4の2日目は用事があったので、5/3の1日目だけブラブラしたんだ。

昼はアル・プラザ~西武周辺をふらふらして、午後~夕方は桃園小学校を覗いてたりした。

名古屋の高校生ビッグバンド「Free Hills Jazz Orchestra」の若いエネルギーにはやられたね。

でも、なんといっても目当ては夜の現代劇場。

現代劇場が開場する1時間くらい前から並び始めた。

 

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あれ? 並ぶ時間はそんなもんでいけたんですか。

並ぶ人は何時間も前から並ぶ、と聞きましたけど。 

 

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うん、並び始めるのは少し遅かったかもしれない。

1時間前だと、既に長蛇の列が隣の市民グラウンドまで伸びていた。

もしかして入れないかも、と恐れたけど、ちゃんと1階席に座れた。

現代劇場は結構キャパシティ大きいんだね。

 

【2016年 5月3日 高槻現代劇場 大ホール】

18:00~ Fried Pride

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フライド・プライド1)は高槻住民にはおなじみ。

「高槻ジャズストのフライド・プライド」は、もはや年中行事の感すらある。

ボーカル、shihoのMCも達者で、圧倒的なホーム感の中の演奏だった。

高槻住民の中には、毎年、このデュオだけは必ず聴きに来る、という人もいるらしい。

確かに、フライド・プライドが終わったら帰ってしまうお客さんも結構いた。

期待通りのいいステージだった。

 

19:00~ Woong San (ウン・サン)

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続いては、韓国の歌姫、ウン・サン。

不勉強で、この女性ボーカリストは知らなかったんだけど、

これもいいステージだった。

日本語も上手で、プロとしての誇りが感じられるステージだったよ。

ウン・サン自身、若干の「アウェイ」感の中で始まったステージだったと思うんだけど、

彼女の歌とMCによって、じわじわと会場の雰囲気が変わっていった。

 

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いい演奏は必ず伝わる、ということですかね。

 

 

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まさにそうだね。

あと、このバンドはドラムが創造的でよかった。

プログラムを見てもクレジットに名前がないのが残念だ。

 

20:00~ 大西順子トリオ

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待ってました!

 

 

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これはよかった・・・!

期待を裏切らない、いや期待以上の演奏だった。

わたしは1階の後ろの方で聴いていたんだけど、

1曲目の「How High The Moon」で、明らかに会場の空気が変わるのがわかった。

これから始まるのは「ジャズ」ですよ、

ああそうか、私たちはジャズを聴きにきたんだった、というような、

「場」の転換、意識変換が行われたのが感じられたね。

 

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ほう。

 

 

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もっとも、それまでのフライド・プライドとウン・サンのステージが、

ジャズストにふさわしいエンターテイメント性の強いものだっただけに、

余計に強くそれは感じられたのかもしれない。

 

感動したのは、引退前と変わらず、ゴリゴリの疾走感あふれるスタイルが健在だったこと。

時につんのめりそうになりながら湧き出るフレーズを叩き込む姿は変わらぬままだった。

 

「How High The Moon」はジャズのスタンダード曲で、

大西順子は一時引退前から、好んでこの曲を演奏していた。

序盤の低音部・単音中心のフレーズから、

グリッサンドで高音部になだれ込んで、

8バース~1バースへと一気にアゲていく、なんて構成もいつもどおり。

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表ジャケット

 

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裏ジャケット。 無駄にセクシーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  『play, piano, play~大西順子トリオ・イン・ヨーロッパ』

  1996年の作品。

  #2の『HOW HIGH THE MOON』はいつ聴いてもカッコいいです。

  特に、p と ds のバースの掛け合い後、テーマに戻るところは鳥肌モノです。

 

そして、何より素晴らしかったのは、

1曲目が終わった後、しばらく拍手が鳴りやまなかったこと。

演奏はもちろん素晴らしかったんだけど、

他のお客さんとも同じように感じていたことがわかって嬉しかった。

 

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これもライブの楽しみですよね。

 

 

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それに応える彼女のMC、

大西順子 「あ、さすが大阪、すごいっすね。」

・・・いまひとつ愛想がなく、やや言葉足らずなMCも大西順子の魅力の一つだ。

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ツンデレ?

 

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わからない。

この発言が、「ツン」なのか「デレ」なのかもわからない。

そこも彼女の魅力の一つだ。

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佐藤さん、自分で何言ってるかわかってますか?

 

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・・・わからない。

続いては、新作『Tea Times』から、「Tea Time 1」「Tea Time 2」。

・・・しかし、これはやりすぎだ。

この鬼ポリリズムはちょっとトンガってたなあ。

新作の作曲・プロデュースは菊地成孔で、そのポリリズム・フェティッシュがモロに出た感じだ。

この2曲は本人たちもやりすぎた、と思ったのか、

次からは4ビート・ジャズに戻って、ぴったり21時に演奏終了。

初日の演奏終了のアナウンス時には、スタンディング・オベーションも起こって、

「興奮冷めやらぬ」な雰囲気の中帰路についた。

あ、もちろんTシャツも買ったよ。

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全サイズ 2,000円也。 ジャズストの資金源です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ジャズストの大事な運営資金源らしいですからね。

 

 

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このときのメンバーは、米木康志(b)と山田玲(ds)。

新作『Tea Time』のリズムセクション2)とは異なるのに、

よくあんな曲をこなしたと思います。

 彼女のFacebook にも、

「高槻 JAZZ STREET 無事終えました。

大阪のお客様は熱い!やられました 笑」

というコメントともに、この日の写真が挙げられているから(2016 5/3 投稿記事)、

ここにもアップしておこう。

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これじゃよくわからないよ!

 

 

 

 

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ごもっとも。

そう言われると思って、実はもう一枚用意してある。

 

 

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ほとんど同じじゃないですか!

あれ? でも、この配置だと、大西順子さん、演奏中はお客さんに「尻」を見せてることになりませんか? 

 

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わざわざそんな言い方をしなくてもよい。

しかし、まあ、その通りかな。 ちゃんとお客さんの方を向いてるのはベースだけ。

ピアノトリオの場合、ステージに向かって左側からピアノ、ドラム、ベースと並ぶことが多いから、

これはずいぶん思い切ったセッティングであるといえるだろう。

だから、彼女のピアノが目当てで左側の席を狙っていた人はあてが外れたんじゃないかな。

 

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かぶりつきでピアノを見れると思ったら、

目の前はドラムのお兄ちゃんの背中だった! みたいな(笑)。 

 

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そうそう。

思うに、このセッティングは、バンドの意思疎通を密にするためのものだろう。

何度も演奏中に合図や言葉を交わしていた。

一般的な配置では、言葉は届かなかっただろう。

新曲の「Tea Time 1, 2」など、構成が複雑だったり、ところどころキメがある曲だったからね。

多分、ミュージシャン自身も緊張していたはず。

それにしても、ピアノとドラムがお客さんの方を向いてないのはスゴイよね。

現代劇場のあの広いステージも全然活かされてないし(笑)。

そんな意味で、リラックスした演奏、というよりも、

ミュージシャン同士の緊張感も伝わってくる演奏だった。

 

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それもまたよし、と。

 

 

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その通り。

そういうわけで、素晴らしいステージだったんだけど、

実は、始まりに少しトラブルがあった。

司会による紹介で、

「大西順子さんの新譜は菊地成孔プロデュースによる『Hidden Kingdom』です!」

という力強いアナウンスがあったんだけど、このタイトルが完全に間違い。

大西順子自身が「全然違います」と、クールに訂正していた。

あれは客席にいる身だったけど、ヒヤッとしたね。

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間違いのほう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『HIDDEN KINGDOM』 / Rodney Whitaker (1997)

 

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正しくは『Tea Times』1)、でしょ。

 

 

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正しいほう。ラップとかも入ってます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

    『Tea Times』 / 大西順子 (2016)

 

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そう。

飛ぶ鳥を落とす勢いの菊地成孔プロデュースだ。

しかし、この『Hidden Kingdom』、必ずしも彼女と無関係というわけでもない。

この作品、Rodney Whitakerがリーダーの1997年の作品だけど、ピアノは覆面のJ.Dなる人物。

で、発売当時はこのJ.Dは謎のままだったんだけど、実はこの正体が大西順子であることが去年明らかになった。

ロドニー・ウィテカーは『cruisin’』などで大西順子と共演している。

つまり、奥田民生のライブで、休止前のユニコーンの再発盤を新譜として紹介されたような形だ。

 

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わかった・・・? ような・・・わかりにくくなったような・・・?

 

 

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復帰(何度目の?)に合わせて、

大西順子の過去の作品がリマスターされて再発されるんだけど、

この『Hidden Kingdom』も再発される。

だから、大西順子と全く無関係というわけではないんだよね

 

 

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うわ、原盤はDIWじゃないすか。

マニアックなレーベルだなあ。

 

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あの司会の人はどこから『Hidden Kingdom』の情報を入手したんだろう。

知り合いのジャズファンが

「大西順子の『新譜』はこれだよ、ウヒヒヒ」なんてアホな入れ知恵したのだろうか。

 

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ところで佐藤さん、

この『Tea Times』のジャケットどうなんですか?

 

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・・・一般的にはどうなんだろうね。

ただ、「女性ピアニスト」ってことを強調して、肌の露出が多かったりするのよりはいいんじゃないかな。

ちなみに、『JAZZ LIFE』も特集組んでるよ。

 

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JAZZ LIFE 2016年 7月号

5/3の現代劇場の3つのステージはどれも素晴らしい演奏だったけど、お客さんもよかったように思う。

自分もその中の一人だったことを誇りに思うね。

 松永さんも、ムーンウォークばっかり練習してないで、たまにはジャズでもどう?

ca82908d6bacfb6fd5ff89ef8e9b9632-150x150・・・考えておきます。

でも僕は順子よりaikoの方が好きです。

 

1) 以下、ミュージシャンの方々については敬称略です。 

2) ちなみに、『Tea Times』のリズムセクションは、テリオン・ガリー(ds, TERREON GULLY)

ユニオール・テリー(b, YUNIOR TERRY) です。

 

【まとめ】

音楽フェスティバルは、「街コン」と並んで、町おこしのスタンダードですが、

高槻ジャズストリートは歴史も古く(今年は18回目)、完全ボランティアによるところが素晴らしいと思います。

運営に携わった皆さん、ミュージシャンの皆さん、お疲れ様でした。

難波事務所は今後も高槻ジャズストリートを応援していきます。

ジャズストちらし 2016

2016 (18th) パンフレット広告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【スタッフ: 佐藤龍】

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